投資初心者の私が勉強のために読んだ書籍について紹介いたします。
今回は、『ウォール街のランダム・ウォーカー』バートン・マルキール です。
学んだこと
① 歴史は繰り返す。バブルと崩壊の歴史も。
② アクティブ運用より、インデックス運用のほうが成績が良い。
① 繰り返す「バブルと崩壊の歴史」
オランダのチューリップバブルのエピソード。
何でもないアサガオの球根が急に値上がり始め、国民を巻き込んで家や車よりも高額な値段で取引されるような状況になったことがあったが、バブルが崩壊し、タマネギ以下になった。
バブルの語源となったイギリスの南海泡沫事件のエピソード。
国策として投資が打ち出され、荒唐無稽なベンチャー企業・プロジェクトがいくつも現れた。多くの国民が多額の投資をしたが、一週間足らずの間に跡形もなく消えてしまった。
他にも、ITバブルやリーマンショックも例示され、歴史は繰り返す、と示されました。
「バブルって何なの?」と思っていた私ですが、「確かに、渦中にいればそうなるかも」と自分事として考えやすい内容でした。
本で読むと過去のことのように感じますが、「もし今、私を取り巻く環境・S&P500が、同じ状況だったら……」と、冷静に考えることの必要性を学びました。
② アクティブ運用よりインデックス
インデックス投資の有効性について、以下のように述べられています。
個別銘柄を売買したり、それらを組み入れて運用される投資信託に投資したりするよりも、幅広い銘柄に分散投資した市場インデックス・ファンドを安定保有する方が、はるかに良い結果が得られる
このことを50年以上前に提唱していることに驚かされます。
さらに著者は、以下のようにふりかえってまとめています。
株式市場インデックス・ファンドが初めて売り出された1977年初めにそれを1万ドルで購入した投資家がいたとして、毎年の受取配当金を再投資して2022年初めまで保有したと仮定すると、その投資はなんと214万3500ドルに増えたことになる。
一方、プロが運用する株式投資信託の平均が買えたとして、それを一貫して保有し続けた場合の市場価値も大きく増えたものの、147万7033ドルにとどまったのだ。
この差額に注目してほしい。インデックス・ファンドを選んだ投資家は、この45年間で66万6467ドルも得したことになる。
プロがアクティブ運用をしたとしても、インデックス運用を上回ることは難しいということがわかりますね。
このことから、以下の名言を残しています。
”プロの運用を全体として見た時、広く分散したポートフォリオよりも高いパフォーマンスを上げた科学的根拠は、いまだに発見されていない”
みなさんは、アクティブ運用とインデックス、どちらにしますか?
この書籍からの学びを生かし、私はさまざまな誘惑に負けず、インデックス投資一本で投資していきます。